2024/08/26 07:34
幸水は、数ある和梨の中でも人気№1、2を争う人気の高い品種です。
幸水は、その他の豊水や新水と合わせて、「梨の三水」と呼ばれる代表的な存在。
豊水や新水も人気の高い品種ですが、幸水との違いも気になるところです。
今回は、最高峰の梨である幸水の特徴、産地や人気の理由をご紹介します。
幸水(こうすい)の特徴
幸水は、古くからある日本の代表的な梨の品種です。
菊水と早生幸蔵の2種を掛け合わせて誕生しまし、2種の「水」と「幸」をとって「幸水」と名付けられました。
幸水の見た目や味わい、食感や特徴などを詳しく解説します。
見た目
幸水は、250gから300gにもなるずっしりと大きな梨です。
良く出回っているサイズは13玉から16玉で、贈答品用になるともう少し大きなサイズもあります。
和梨らしい褐色と黄緑色の果皮で、代表的な梨のイメージにピッタリ。
丸々と大きいので食べ応えもしっかりあります。
味
幸水は糖度が高く甘みたっぷりの味わいです。
少し酸味が加わることでスッキリとした甘さとなり、どんどん食べらるところも人気の理由。
みずみずしく果汁も多いので、まるで梨のジュースを飲んでいるかのような水分の多さを感じます。
旬の時期
幸水の旬の時期は7月から9月になりますが、8月が一番のピークを迎えます。
7月から出回るものはハウス栽培のものが中心です。
暑い夏に合う味わいとみずみずしさが、水分補給にもよく合います。
産地
幸水は全国各地で生産されていますが、生産量1位の千葉県が多くのシェアを占めています。
次いで茨城県、栃木県、福島県、埼玉県と続いています。
栄養素
幸水は水分が多くを占めているため、決して栄養価が高いフルーツではありませんが食物繊維やカリウムは豊富に含まれています。
体を冷やしてくれる役割もあるので、暑い夏に最適なフルーツです。
幸水と豊水が異なる5つのポイント
梨の代表品種である幸水と豊水ですが、それぞれの違いについて解説します。
人気№1、2の品種である幸水と豊水の違いは、大きく分けて5つのポイントがあります。
・形
・大きさ
・食感
・味
・旬の時期
それぞれの違いを楽しんで、味わってみるのも良いでしょう。
違いがわかる5つのポイントについて解説します。
形
幸水と豊水ともに丸々とした形をしていますが、幸水の方が楕円状でお尻部分のへこみが目立ちます。
果皮の表面にある粒々した模様は、豊水の方が均一に広がり綺麗な印象です。
大きさ
幸水と豊水は2つとも大玉のサイズ感です。
幸水の大きさは300g程度のものが多いですが、豊水は350gくらいあるものが多く、幸水もよりも大きさを感じるでしょう。
食感
幸水は固めの果肉でシャリッとした食感が魅力的です。
反対に、豊水は柔らかめの果肉である特徴があり、食感の強さと歯ざわりは幸水の方が高くなります。
味
幸水と豊水には味にも違いがあります。
両方とも甘みのある梨ですが、特に幸水は甘みが強く酸味は少なめです。
豊水は甘みに加えて酸味のバランスもよく、スッキリと爽やかな甘さが味わえます。
旬の時期
幸水と豊水の旬の時期は少しずれて訪れます。
幸水の方が早生品種であり、7月から始まり9月までが旬の時期です。
豊水は中生品種であり、幸水から遅れて8月下旬から旬が始まります。
10月頃まで出回ることもあるので、幸水と豊水で旬の時期に合わせて楽しむことができます。
幸水を美味しく食べる方法
幸水を美味しく食べるために、美味しい幸水の選び方や保存方法を知っておきましょう。
美味しく食べるポイントを解説します。
美味しい幸水の選び方
美味しい幸水を見極めるときは、色・ヘタ・重さ・形がポイントです。
・色:果皮が濃く色づいており、傷がなくツヤがあるもの
・ヘタ:新鮮なものはヘタがピンと元気
・重さ:ずっしりと重さをあると実がつまっていてジューシー
・形:丸々として大きいものが美味しい
色・ヘタ・重さ・形のバランスが整ったものを選べると、甘くてみずみずしい幸水を選べます。
保存方法
幸水は、長く日持ちするものではないので、なるべく新鮮な内に早く食べるのがおすすめです。
保存するときは、冷蔵庫や冷暗所で保存します。
新聞紙に包んでビニール袋に入れておくと乾燥を防ぎやすく、ヘタ部分を下にしておくと、糖度が全体に行き渡りやすくなります。
また、カットするのはなるべく食べる直前にして、変色や味の劣化を防ぎましょう。
美味しい食べ方
幸水は、シンプルにシャリッとそのまま食べるのが美味しいです。
食べ頃になると、果皮のボコボコが滑らかになりツルツルとしてきます。
果皮の色が濃くなるのも食べ頃のポイントです。
コンポートやピューレのようなスイーツとしても相性が良く、凍らしてシャーベットにするなど幅広い楽しみ方ができます。
まとめ
幸水は、梨の品種の中でも生産量が多く、高い人気を誇る品種です。
一般的な梨のイメージである、シャリッとした食感と、強い甘みの中に少し酸味を感じる美味しさです。
果汁たっぷりのみずみずしさが、夏のフルーツとして人気を集めるポイント。
ずっしりとした大玉の幸水は、食べ応えもあり贈答品にも喜ばれます。