2024/08/30 06:55


桃というと赤やピンクに染まったものをイメージしますが、黄色の桃も人気があります。
その黄色い果皮から「黄金桃(おうごんとう)」と名付けられ、人気の桃の種類にあげられる品種の1つです。
ゴールデンピーチとも呼ばれ、まだ食べたことがない方には、ぜひおすすめしたい黄金桃。
「甘いのかな?」「どんな食感かな?」「旬の時期はいつかな?」とわからないこともあるでしょう。
今回は、黄金桃の味や産地の特徴、白桃との違いをご紹介します。

黄金桃(おうごんとう)の特徴

黄金桃は、桃の王道とも言える川中島白桃から偶然生まれたのがキッカケです。
品種の掛け合わせなどはなく、自然に誕生した品種とされています。
黄金桃の見た目や味など、特徴について詳しく解説します。

見た目
黄金桃の大きさは約250gから300gと、一般的な桃よりもやや大きめです。
色味は品種名の通り黄色い果皮をしており、皮を剥いた果実はより濃い黄色をしています。
稀に、黄金桃の中でも果皮が赤いものもあります。

黄金桃は、糖度14度から16度くらいあり甘みが強く、程よい酸味とのバランスが美味しいと評判です。
口に入れた瞬間、濃厚な味わいで果汁も多くみずみずしさを感じます。
固めの果肉ではありますが、追熟することで滑らかな食感に変わります。
マンゴーのようにとろける舌触りで、するするっといくつでも食べられてしまう口当たりです。
香りもしっかりとしており、桃の甘さをたっぷりと感じます。


旬の時期
黄金桃の旬の時期は、8月下旬から9月中旬にピークを迎えます。
桃の中では遅めに出回る品種なので、他の品種を味わった後にも十分に楽しむことが可能です。


産地
黄金桃の産地は長野県と山梨県を中心に、山形県、福島県と生産量の多い地域が続いています。
桃の名産地が名を連ねており、絶品の黄金桃を味わうことができます。

栄養素
桃は甘くて美味しいだけでなく栄養素も豊富です。
・食物繊維
・ビタミンC
・ビタミンE
・カリウム
・マグネシム など
抗酸化作用やアンチエイジングに期待できる、嬉しい栄養素が含まれています。


黄金桃と白桃との違い

川中島白桃から生まれた黄金桃は、白桃と色や旬の時期以外は違うの?という疑問もあるでしょう。
もともと黄金桃はやや固めの果肉だったため、缶詰などの加工品として利用されることがほとんどでした。
今では、そのまま食べても美味しい桃として人気を集めています。
大まかに異なる点は、以下となります。
・どちらもジューシーですが、やや実がしまっているのが黄金桃
・黄金桃にはマンゴーのような風味がある
・糖度は白桃の方が高い傾向
微妙な差があるもののどちらも甘くて美味しい桃なので、いろいろな桃の特徴を楽しんでみるのも良いでしょう。


黄金桃を美味しく食べる方法

黄金桃を美味しく食べるには、見極めるポイントや正しい方法を知ることが大切です。
それぞれのポイントについて解説します。

美味しい黄金桃の選び方
美味しい黄金桃は、果皮の特徴が第一のポイントです。
ハリのある果皮と産毛が綺麗に生えているものを選びましょう。
また、形も綺麗なものの方が良く、左右均等にふっくらと丸々としているものが見た目で判断ができるポイントになります。
そして、香りでも甘みを感じるところが、美味しい黄金桃を選ぶときに意識したい特徴です。

保存方法
桃すべてに言えることですが、果肉がデリケートなので、新聞紙に包んで通気性の良い暗い場所での保管がおすすめです。
熟した後は野菜室に保管となりますが、長期間日持ちするものではないので、なるべく新鮮な内の方が美味しく食べられます。


美味しい食べ方
黄金桃は、シンプルにそのまま食べるのが美味しい食べ方です。
その他、ケーキやタルトのようにスイーツとして食べるのもおすすめ。
凍らせてシャーベットにしても美味しく食べられます。
黄金桃は皮にも栄養が含まれているので、皮ごと食べることも可能です。
その場合、果皮に細かい産毛が生えているため、水でよく産毛を洗い流しましょう。
また、黄金桃の果実の種の中には、漢方薬にも使われる桃仁と呼ばれるものが入っています。

まとめ

黄金桃は、黄色い果実であることが最大の特徴です。
一般的な桃のイメージとは異なりますが、濃厚な甘みで程よい酸味とのバランスが良い味わい。
香りも良く、まるでマンゴーのような風味を感じます。
鮮やかな色合いや縁起の良い名前からギフトとしても喜ばれる品種で、旬の時期に合わせて美味しい黄金桃を味わいましょう。