2024/09/07 17:37


こんにちは!旬のフルーツを通じて美容や健康をサポートする【市場直送専門店ふるさとのかほり】です!
秋を代表とするフルーツの1つに柿があります。
柿というと渋みや独特な味わいにより、このところ人気が伸び悩んでいるフルーツです。
しかし、新たな救世主として注目を集めているのが、福岡県のオリジナル品種「秋王(あきおう)」。
「サクサク!」「なめらか!」「甘くて美味しい!」と、今までの柿のイメージをグンと上げてくれるほどの反響です。
今回は、秋王の特徴や、他の柿との違いについて詳しく解説していきます。


秋王の誕生について

秋王は2012年に商標が登録され、2015年から販売をスタートさせたばかりの新しい品種です。
生産の難しさから希少性も高く、まだ一般のスーパーでは見かけることはほとんどないでしょう。
柿の主要な品種である、富有(ふゆう)と太秋(たいしゅう)を掛け合わせて誕生したもので、2つの良い特徴がうまく出ています。
通常、甘柿で種がないものはありませんでしたが、秋王の誕生によって世界初の種なし甘柿となりました。

柿の種類と特徴

秋王は、富有と太秋による交配で生まれた、甘みの強い完全甘柿です。
秋王のことを詳しく知るためにも、秋王の特徴はもちろん、富有や太秋の特徴についても解説します。


秋王の特徴
秋王の大きな特徴は「種なし」であること。
秋王だけでなく、ブドウなども食べやすいことから、種なしのものの人気が高くなっている傾向です。
そして、甘さや食感も完全甘柿として絶品の仕上がりになっています。
口に入れたときのサクサクとした食感と、ジューシーな果汁が最初に感じる美味しさのポイント。
20度近くにもなる糖度で甘みが強く、これまでの柿との違いを感じる味わいです。
大玉で種なしなので、食べ応えも十分にあります。

富有と太秋の特徴
秋王の種となったのが、富有と太秋の人気の柿2種です。
この2つも柿を代表する人気の品種で、それぞれ特徴を持った美味しさがあります。
富有は、完全甘柿として糖度の高い甘さが特徴です。
鮮やかなオレンジ色をしており、ずっしりと重さを感じる大玉になります。
太秋は、やや食感が硬めでサクサクとした食感と、ジューシーなみずみずしさが特徴。
甘さもしっかりしていて、人気の高い品種です。
富有と太秋は、どちらも甘みが強く人気の高い品種であり、その2つの良いところを合わせ持ったのが秋王になります。

完全甘柿と不完全甘柿
柿には、完全甘柿と不完全甘柿があります。
完全甘柿は、成熟したときに種の有無に関わらず、柿特有の渋みが抜けて強い甘さになる柿です。
一方、不完全甘柿は、甘柿のように成熟した段階で渋みが抜けていないものになります。
そのまま食べるには渋さがあるので、収穫後に「渋抜き」をしてから市場に出荷をするものです。
秋王を始め、種となった富有や太秋もすべて完全甘柿となります。

「富有」や「太秋」との違い

秋王の種となった富有と太秋ですが、それぞれで違いもあります。
項目毎に3種類の違いを解説します。

収穫時期
・秋王・・・10月中旬から始まり11月上旬までが収穫時期
・富有・・・11月下旬から長いものだと1月まで収穫
・太秋・・・10下旬から11月下旬までが主な収穫時期
この3種の中では、秋王が1番早く食べ頃の旬を迎えます。

重さ
・秋王・・・300gから350gにもなる大玉
・富有・・・230gから280gで丸々としたサイズ感
・太秋・・・320gから400gとずっしりと重さを感じる大玉
秋王でも十分な大玉ですが、太秋はさらにひと回り重みを感じます。

色の濃さ
・秋王・・・ツヤのある綺麗な橙紅色
・富有・・・鮮やかな橙紅色した甘柿らしい色の濃さ
・太秋・・・やや色が薄めの黄色で渋そうに見えてしまう色合い
色の濃さは富有が鮮やかであり、秋王も次いで美味しそうな濃い橙紅色です。

硬さ
・秋王・・・サクサクとしたやや硬さを感じる食感
・富有・・・カリカリとした硬めの食感
・太秋・・・秋王に似たサクサクの食感
3種とも硬めの食感で、秋王と太秋が似た食感を持っています。

糖度
・秋王・・・糖度20度にも近い強い甘さ
・富有・・・糖度16度でしっかりとした甘さ
・太秋・・・糖度16度でしっかりとした甘さ
富有と太秋でも甘さがしっかりしていますが、秋王はより甘みの強さがあります。


まとめ

秋王は、世界初の種なし甘柿として誕生した、福岡県発のオリジナル品種です。
富有と太秋の良いところを合わせ持った品種で、注目度の高さがあります。
生産が難しいことから、収穫量が少なく希少性があるため、全国ではなかなか簡単に手に入りませんが、見かけた際にはぜひお試しください。